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【企業向け】太陽光発電をもっとお得に!自家消費率アップで電気代を大幅削減する方法

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太陽光発電を導入したものの「思ったほど電気代が下がらない……」とお悩みではありませんか? あるいは「太陽光発電の導入を検討しているけれど、本当に効果があるの?」と迷っていませんか?

年々、太陽光発電設備の導入が進む中で、その効果を最大化するカギは「自家消費率」にあります。FIT(固定価格買取制度)の買取価格が下がる中、発電した電気をいかに自社内で賢く使うかがコスト削減の決め手となってきます。

そこで、この記事では、企業が太陽光発電で本当にお得になるための自家消費率向上テクニックをご紹介します。

自家消費率って何?知らないと損する基本のキ

「自家消費率」が高いほどお得になる理由

太陽光発電の「自家消費率」とは、太陽光で発電した電気のうち、どれだけの量を自社内で使ったかの割合のことです。計算式はいたってシンプルで、『自家消費電力量÷発電電力量×100(%)』です。

なぜ自家消費率が大事になってくるかというと、電気の「買値」と「売値」の差が大きくなっているという現状が背景にあります。ざっくりとした参考数字ですが、企業が電力会社から買う電気は約20円/kWhほどですが、余った電気を売るときは、FIT制度の下では約15円/kWhほど、FIT終了後はプランなどによって異なりますが、約7~8円/kWhほどにしかなりません。つまり、自分で使えば使うほどお得になる状況という事です。

わかりやすく数字で見てみましょう。例えば、年間100万kWhの発電量がある会社が、自家消費率を50%から80%に上げたとしたら、

  • 追加で自社消費できた電力:30万kWh
  • 電力会社からの購入減少分:30万kWh×20円/kWh=600万円の削減!
  • 売電収入の減少:30万kWh×8円/kWh=240万円
  • 差し引きメリット:360万円/年の純利益

これだけでも大きいですが、さらに契約電力(デマンド)も下げられれば、基本料金も削減できるので効果は倍増します。

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どのくらいが目標?業種別の自家消費率の目安

そうなると気になるのが「うちの自家消費率は高いのか低いのか?」という点です。業種によって電気の使い方は違うので、目標値も変わってきます。参考までに業種別の一般的な自家消費率と目指したい目標値をご紹介します。

  • 製造業(日中稼働のみ):一般的な自家消費率60~70%、目標80%以上
  • 製造業(24時間稼働):一般的な自家消費率40~50%、目標60%以上
  • オフィスビル:一般的な自家消費率50~60%、目標70%以上
  • 商業施設:現状65~75%、目標85%以上
  • データセンター:現状80~90%、目標95%以上

まずは現状を知ることが重要です。そして、少しでも高い目標を目指すことで、大きなコストメリットが生まれます。

自家消費率アップで得られる“驚き”の経営メリット

電気代削減効果、具体的にはこれだけ変わる!

太陽光発電の自家消費率を上げると、主に3つの面で電気代が下がります。

  1. 電気の使用量(従量料金)が減る:自家消費すればするほど、電力会社から買う電気が減るので請求額も下がります。
  2. 契約電力(基本料金)が下がる可能性がある:日中のピーク電力を太陽光発電でカバーできれば、契約電力を下げられるかもしれません。これが実は大きな削減ポイントになってきます。
  3. 電気料金が高い時間帯の購入を避けられる:電気料金が最も高くなる日中のピーク時間帯に自家発電の電気を使うことで、高い電気を買わずに済みます。

ある製造業の会社(年間電力使用量200万kWh、契約電力500kW)では、500kWの太陽光発電を導入し、自家消費率80%を達成した結果、年間で「使用量料金の削減:約720万円」「基本料金の削減:210万円」、合計して約930万円もの電気代削減に成功したという事例もあります。

停電時にも事業を継続できる!BCPとしての価値

自家消費型の太陽光発電は、災害時のバックアップ電源としても活躍します。特に蓄電池と組み合わせれば停電時にも重要な設備を動かし続けられるので、BCP(事業継続計画)の柱になると言えるでしょう。

ある物流センターでは、屋根に200kWの太陽光発電と100kWhの蓄電池を設置したことで、災害時にも冷凍・冷蔵設備の運転を維持できる体制を整えました。「電気代削減」と「事業継続力強化」の一石二鳥のメリットを享受しているということです。

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自家消費率を上げる!設備とシステムの選び方

導入前にやるべき!電力使用状況の分析と最適容量の見極め方

「太陽で発電するのだから、とにかく大きな設備で!」と考えがちですが、実はそれでは自家消費率が下がってしまうこともあります。発電できるタイミングが日中に限られていることや、自社の電力使用のピークがいつになるかなどを見極めて、業種や施設の特性に合った適切な容量設計が大切です。

そのために重要になるのが自社の電力使用量の分析です。

  • 最低1年間の30分単位での電力使用データを分析する
  • 季節ごと、曜日ごとの電力パターンの違いを把握する
  • どの設備がどれだけ電気を使っているか内訳を分析する

こうした分析に基づいて、自家消費率が急激に下がり始める点を見極め、それ以上の容量は入れないようにすることがコツになってきます。

業種に合った最適な太陽光発電システムの選び方

・工場の場合

発電が集中する南向きだけでなく、東西方向にもパネルを配置すれば、朝から夕方まで発電時間が延び、自家消費率がアップします。

・オフィスビルの場合

屋上だけでなく、壁面も活用することで面積不足を補えます。見える場所に設置すれば、環境配慮企業としてのアピールにもなります。

・物流施設・倉庫の場合

広い屋根を活かした大規模システムの導入が可能です。軽量パネルを選べば、耐荷重の低い建物でも設置できます。また、EV充電設備との連携も効果的です。

・商業施設の場合

デザイン性の高いパネルを選べば、環境に配慮した施設としてのブランディングにもなります。

いずれの場合も、自社の電力使用パターンを分析し、発電パターンとのマッチングを考えることが成功の秘訣です。

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省エネとの連携技!BEMSを活用した電力の見える化と最適化

自家消費率を上げるなら、BEMS(ビルエネルギー管理システム)との連携もおすすめです。BEMSを使えば、発電量と使用量をリアルタイムで「見える化」でき、ムダなく電気を使えるようになります。

例えば、発電量が多い時間帯に空調を強めに効かせ、建物自体に冷熱を蓄えたり、太陽光発電量の予測に基づいて、翌日の設備運転計画を立てたり、EVや業務用フォークリフトの充電を、発電量の多い時間帯に集中させるといった手立てが考えられます。

設備投資ゼロでもできる!業務プロセス改善で自家消費率アップ

太陽が出ている時間に電気を使う工夫

太陽光発電は10時~14時頃が発電のピークになります。この時間帯にできるだけ電気を使うようにすれば、設備投資なしでも自家消費率を上げられます。

<製造業での工夫例>

  • 電気をたくさん使う工程を日中に集中させる
  • 大型機械の稼働を日中にシフトし、早朝・夜間は電気の少ない作業に
  • 定期メンテナンスは夜間に実施し、日中の生産効率を最大化する

<オフィスでの工夫例>

  • フレックスタイム制のコアタイムを太陽光発電のピーク時間に合わせる
  • サーバーのバックアップやデータ処理などの電気を多く使う作業を日中に
  • 照明・空調の電力消費が増える大人数の会議や研修を日中に設定

製造ラインの賢い運用で電気の使い方を最適化

製造業では、生産ラインの運用方法を工夫するだけでも大きな効果が出ます。

  • 発電量が多い日中に生産量を増やす「変動生産方式」を導入
  • 電気をたくさん使う製品の生産を日中に集中させる
  • 発電量に応じてモーターの回転数を調整する(インバーター制御)
  • 複数の機械の稼働時間をずらして、電力ピークを平準化

自家消費率アップで電気代削減を実現しよう!

繰り返しになりますが、太陽光発電で本当に電気代を削減するためには、自家消費率の向上がカギとなります。成功のポイントは次の4つです。

  1. まずは分析:自社の電力使用パターンをしっかり把握する
  2. 適切な容量設計:大きすぎず、小さすぎない「ちょうどいい」容量を選ぶ
  3. 業務プロセスの工夫:太陽が出ている時間に電気を使う仕組みを作る
  4. 見える化と制御:BEMSなどを活用して、発電と消費のバランスを最適化

これらの取り組みにより、業種や規模を問わず、大幅な電気代削減が可能になります。製造業では年間1,000万円以上、オフィスビルでも数百万円の削減事例があります。

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太陽光発電は「ただ設置する」だけでなく、「賢く使いこなす」ことで初めて本領を発揮します。ぜひ自家消費率を高める工夫を取り入れて、電気代削減と環境貢献の両立を実現してください!

本記事でご紹介した自家消費率向上のテクニックについて、さらに詳しい資料や最適な導入プランを知りたい方は、下記リンクからお問い合わせください。また、資料ダウンロードは無料です。お気軽にアクセスください。

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