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エコアクション21のメリット・費用を解説!

企業の環境対策への取り組み指針として近年注目を集めている「エコアクション21」

本記事では、エコアクション21のメリット・費用について解説します。

環境問題や再生エネルギー、経費削減などに興味のある方はぜひご参考ください。

エコアクション21とは

エコアクション21は、環境省が策定した環境マネジメントシステムの一つで、中小企業や地方自治体が持続可能な社会を実現するための行動を促進するための制度です。

エコアクション21は、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)です。組織や事業者等が環境への取り組みを自主的に行うための方法を定めています。

引用元:エコアクション21中央事務局|エコアクション21とは

エコアクション21は、企業や組織が環境負荷を低減し、環境保全活動を推進するための仕組みを整備し、実践することを目的としています。

そのため、中小企業にとっては、費用対効果の高い方法で環境マネジメントを取り入れる機会を提供していると言えるのです。

エコアクション21のガイドライン

エコアクション21のガイドラインには、企業や組織が環境負荷を削減し、持続可能な運営を実現するための手順と基準が示されています。

参考:環境省|エコアクション21ガイドライン 2017年版

具体的には、エコアクション21の認証を取得するためには、環境方針の設定、環境目標の明確化、環境マネジメントシステムの構築と運用、内部監査および外部認証機関による審査など、一連のプロセスを経る必要があります。

ISO14001との違い

エコアクション21とISO14001は共に環境マネジメントシステムとして知られていますが、いくつかの点で異なります。

まず、ISO14001は国際規格であり、世界中の企業や組織が適用することができます。そのため、世界的に見た際の認知度はISO14001の方が高いです。

一方、エコアクション21は日本の環境省が策定したもので、主に日本国内の中小企業や地方自治体を対象としています。

また、ISO14001は広範な認証プロセスを求めるのに対して、エコアクション21は比較的簡易な手続きで認証が得られやすいという特徴があります。

このため、エコアクション21は初めて環境マネジメントシステムを導入する企業にとって、より手軽な選択肢と言えるでしょう。

エコアクション21認証を受けるメリット

次に、エコアクション21認証を受けるメリットをお伝えします。

【エコアクション21認証を受けるメリット】

  • 環境意識を高めることができる
  • 取引で有利になることがある
  • 金融機関から融資を受けやすくなる

環境意識を高めることができる

エコアクション21認証を取得するプロセスでは、環境に関する知識や意識が高まります。

全社員がエコ活動に参加することで、組織全体の環境意識が向上します。これにより、業務の随所で無駄を削減し、省エネやリサイクル活動の促進が期待されるでしょう。

ガイドラインには二酸化炭素や廃棄物といった環境負荷項目と、エネルギーの省力化といった取り組むべき項目が明記

さらに、持続可能な経営を実現するための具体的な目標とアクションプランを策定することで、社員のモチベーションも向上します。

取引で有利になることがある

エコアクション21認証を持つ企業は、環境に配慮した経営を行っている証となるため、取引先や消費者からの信頼が向上します。特に大手企業や自治体との取引では、環境配慮が求められる場合が多く、認証を持つことで競争優位性を確保できるでしょう。

多くの大手企業が、環境への取り組みや環境経営システムの構築を取引条件の一つとしており、これに対応することができます。また、認証・登録にあたり自治体の補助を受けられたり、入札参加資格審査での加点を受けることができる場合があります。

引用元:環境省|エコアクション21に取り組むメリット

入札参加時やサプライチェーンの選定条件として環境認証が加点になるケースも増えているため、取引の拡大が期待されます。

金融機関から融資を受けやすくなる

エコアクション21認証を取得している企業は、環境に配慮した持続可能な経営を行っていると評価され、金融機関からの融資においても有利になる可能性があるのです。

メガバンクや地方銀行のなかには、環境に配慮した企業向けの融資商品を提供しています。

参考:環境省|金融機関によるエコアクション21の関連融資

新規事業の立ち上げや設備投資などの資金調達が円滑になるでしょう。

エコアクション21認証取得にかかる費用

エコアクション21認証を取得するためには複数のコストが発生します。これには審査費用、認証・登録料、更新登録料などが含まれます。

審査費用

エコアクション21認証の審査を受けるためには、まず審査費用が発生します。

審査費用は、審査員1人日当たり50,000円/人日となり、現地調査時は、別途交通費が加算されます。

なお、調査対象の事業所が1カ所の想定であるため、事業所が2カ所以上ある場合は中央事務局へ相談しましょう。

認証・登録料及び更新登録料

無事に審査が完了して認証可能になりましたら、認証・登録料及び更新登録料が発生します。従業員数によって料金が変動します。

従業員別の認証・登録料及び更新登録料は下記の通りです(2年分)

従業員数料金
10人以下50,000円+消費税
11人以上300人以下100,000円+消費税
301人以上500人以下150,000円+消費税
501人以上1,000人以下200,000円+消費税
1,001人以上300,000円+消費税
引用元:エコアクション21|認証・登録の費用

環境意識の一つの指針に

エコアクション21は、企業が環境保護活動を推進するための重要な指針となります。認証を取得することで、企業は顧客や取引先に対して環境への取り組みを積極的に示すことができます。

また、内部的にも効率的な資源利用や環境負荷の低減を図るための具体的な目標と行動計画を持つことができ、持続可能な経営を実現します。

これにより、企業の社会的責任(CSR)を果たすだけでなく、競争力の強化にもつながるでしょう。

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脱炭素LABO編集部

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